2016/12/07 14:29
実録・昏酔強盗、警察も対応不能な驚きの「完全犯罪」
<近年、上野近辺で中国人による昏酔強盗の被害が続発している。実際に被害にあった人物から、その手口を聞いた>
11月末、泥酔客のキャッシュカードを使って現金を引き出そうとした容疑で、上野の中国パブの客引きとして働く中国人女性容疑者が逮捕された。スナックで酒を飲ませ前後不覚にした後に金を奪う、いわゆる昏酔強盗という犯罪だ。近年、上野近辺で中国人による昏酔強盗の被害が続発しているという。
昏酔強盗は準強盗罪に分類される凶悪犯だ。警察庁の統計では強盗・準強盗罪は年々減少傾向にあり、認知件数は2005年の3412件から2014年には1910件にまで減少している。全体としては減少傾向にあるのに昏酔強盗の被害が増加している理由はなんだろうか。
その背景にはほとんど立件不可能、まるで完全犯罪のような手口の洗練があった。警察もお手上げなのが現状だ。冒頭の事件のような逮捕にいたるのはレアケースなのだ。
実際に被害にあった人物からその手口を聞いた。
被害者自らにコンビニのATMで金を引き出させる
「上野(2丁目)の歓楽街を歩いていると、客引きの中国人女性に声をかけられました。1時間2000円と激安料金をいわれてびっくりしたことはおぼろげに覚えています」と話すのはKさん(40代男性)。
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