2017/06/01 12:35
カジノ誘致の大前提：保全対象施設をまず定めなさい
最近、カジノ誘致を希望する地域の人達とお話をしていて、殊に思うことは皆さん「立地選定」に対して、いい加減に考えすぎということであります。
カジノ産業というのは観光客を主たるお客様として扱う施設型のホスピタリティ業種です。そのように自施設にお客様を引き込む商売の大前提として「立地」が最も重要な要素。特に重要なのは公共交通機関との連携であり、観光客が当該地域に入域するために使用する一次交通、そして入域した観光客が地域を還流するために必要となる二次交通、この両者へのアクセスは商業上、最も重要な要素となります。
その辺に関しては、以前詳しく言及した事があるのでリンク先をご参照頂ければ幸い。
統合型リゾートの開発立地
http://blog.livedoor.jp/takashikiso_casino/archives/9534016.html
一方、カジノには周辺地域への様々な社会的悪影響を引き起こす懸念が必ず存在します。そのうちの大きな懸念の一つが、カジノの中に含まれる「賭博」という要素が引き起こす様々な懸念。近隣に賭博施設が誕生することは、その周辺で生活する人達にとっては地域の善良な風俗環境を乱し、また青少年の健全育成環境を阻害するなどといった、様々な不安を引き起こすこととなります。
また、一方で懸念されるのが深夜帯を営業のピークに持つ特殊な観光資源である、カジノが持つ各種生活不安。深夜騒音の発生や酩酊者の徘徊など、実はカジノには賭博という要素以外にも「夜の産業」が持つ特有の生活不安が付きまといます。
実は、このような特定施設の引き起こす風俗環境に対する影響や、「夜の産業」が持つ特有の生活不安を前提に、様々な規制を設けている法律が日本には既に存在しています。それが、皆さんもご存知の風営法です。
※詳細は下記引用元サイトをご覧下さい。
関連URL：http://blogos.com/article/226307/
