2020/02/01 12:31
東京でホームレスだった女性 3年間の路上生活から北海道へ ようやく見つけた“居場所“
東京で3年間路上生活を続け、困窮していた女性は北海道に戻り、そして札幌市に来てようやく“居場所“を見つけました。
貧困やDVを受けた人などを一時的に保護する施設のなかで、女性ホームレスに特化して支援を行うシェルターが札幌市内にあります。彼女はそこで、温かい食事や部屋が提供されました。彼女のような境遇の女性たちと、支えるスタッフの姿です。
漢字を教えてくれたのは風俗店スタッフ
2019年12月、札幌市内で開かれたちょっと変わった名の期間限定バー、「人間不信」。カウンターに立つのは前野文さん(40)。人間が信じられないという自分の思いを店名にしました。
物心つく前に、父親が逮捕され、育ててくれた母親から育児放棄などの虐待を受けました。
客とのやり取り:「実際も漢字覚えたのは25~6歳の時、それまで漢字ってわからなくて、人から何言われているかわからなくて」
前野さんに漢字を教えてくれたのは親でも学校でもなく、風俗店のスタッフでした。17歳で家を飛び出し風俗の世界で生きてきた前野さん。
前野さん:「50%は嫌だったけど、50%は良かったですね。『いつまでも風俗はできないでしょ』って、風俗スタッフさんに社会を教えてもらったんですね」
彼女には知的障がいがありましたが、周囲の人に気づいてもらうことができず、福祉につながることはありませんでした。
その後、交際していた男性と一緒に関東へ引っ越すも仕事を転々とし、東京の荒川区で3年間ホームレスに。
36歳の時、北海道へ戻り男性の出身地である北海道北部のまちで車上生活をしていました。
前野さん:「冬も車で寝てましたよ、カイロ張ったりとか。やっぱり行くところがないからじゃないですか。会話するところがないから(彼に)依存してたんでしょうね」
女性ホームレスを自立支援する
そんな彼女を救ってくれたのが札幌の女性用シェルター「Asyl=あじーる」でした。市の委託事業として、主に女性ホームレスの支援を行うあじーるは、生活困窮者やDVなどを受けた女性を一時的に保護する、いわば「駆け込み寺」です。
滞在期間は原則3か月。家具や家電などを置いた部屋を借り上げ一室を提供。生活保護の申請や就労など、自立まで全面的にサポートしています。
事務局長の波田地利子さん(29)。経済格差が広がるなか、関わる人にも若い人が増えているといいます。
波田地さん:「私たちのところいらっしゃる方は近年、若い方が増えていて親がいるけど頼れる状況じゃなかったりとか、働く年齢(稼働年齢)なんだけど、いろんな事情で働ける状況じゃない方」
※詳細は下記引用元サイトをご覧下さい.
関連URL:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200201-00010000-hokkaibunv-hok