2020/11/07 11:28
博多駅で排除宣言 「風俗スカウト」の実態に迫る
女性に声をかけ風俗店などに斡旋するスカウトの排除宣言が6日、博多駅で行われました。県の条例などで禁止されている風俗へのスカウト行為。その実態に迫ります。
「天神がすごくスカウトに厳しくなって、博多が安全だっていうことで、みんな博多に行ってたと思う」。
福岡市内で、約7年間スカウトをしていたこちらの男性。街で声をかけた女性を風俗店に斡旋し、女性の売り上げの10%から20%を店から受け取っていたといいます。
「一番良かった時は、百後半くらい稼いでいた。元手がなくて、お金が稼げるというのはメリットかなと思います」。
街行く女性は「興味あるー?みたいな感じで、迷惑なのかなとは思います。断り切れない子とかは」「面倒くさいな。やめてほしい」と口を揃えます。
風俗へのスカウトは、嫌悪感を与えるのをはじめ、違法行為や有害な業務に就かせることにもつながるため、県の迷惑行為防止条例や職業安定法で禁じられています。
今年7月、警察は博多駅や中洲周辺で活動するスカウトグループを摘発。男7人を一斉に逮捕しました。
私たちはそのうちの1人で、現在、解体作業員として県外で働く男性に話を聞くことができました。
「自分は大丈夫だろうという考えでした。逮捕された時は後悔もあったけど戸惑いの方が大きかったです。コロナでバイトがなくなったり、シフトがなくなったりとかした子に声をかけていました」。
自身も風俗店で面接を担当した経験もあるという早樋研汰行政書士は、スカウトと女性、そして店との関係について持ちつ持たれつの部分があると指摘します。
「無数にある店舗の中から、女性としては自分のカラーや求める収入にあった店を紹介してもらうことができ、女性が継続的に収入を得られれば、スカウトマンも継続して収入を得られるというwinwinな関係にあることが多いと思います」。
グループの摘発から3カ月。博多の街からスカウトが消えたという声がある一方で…
「ゼロにはならないと思う。福岡でいったら博多と天神と中洲から拠点変えたりとか、そういう対策とって出てくるんじゃないかな」と元スカウトの男性。
「賑わいにあふれる場所となるよう行動することを宣言します」。
6日博多駅長から、徹底的な排除が宣言されたスカウト行為。しかし、実入りも多く、必要悪を認める人がいる限り、スカウトはきょうもどこかで声をかけ続けます。
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関連URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/c901b6f6218f2e55e31784633eeedf263c420096