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【風俗ニュース】なぜ“夜の世界”は沈黙するのか? 新型コロナと歌舞伎町の今 風俗体験談口コミまとめ│みんなの風俗体験男

突撃!風俗業界・アダルトニュースまとめ

2020/06/07 11:19
なぜ“夜の世界”は沈黙するのか? 新型コロナと歌舞伎町の今

新型コロナウイルスの感染拡大を受けての外出自粛要請は「夜の世界」を直撃した。『「AV女優」の社会学』(青土社)の著者、鈴木涼美の話を聞こう。
「ニ丁目が閉まるみたいだし、歌舞伎町で感染者っていうニュースが流れたから、閉めることは考えてるんだけどね」と、LINEの通話画面越しにホスト上がりのその経営者は話した。「うちの従業員はみんな日払いで毎日1万とか5000円とか持って帰るんだよ、だから給料袋は薄っぺらいの」。

彼の経営する歌舞伎町のバーは通常キャバクラやホストクラブで飲んだ客らがアフターで利用する場合が多く、従業員は男性が6割、女性が4割。もともとホストやガールズバーに勤めていた者が主で、色恋営業に疲れたとか、年齢的な限界を感じたという理由でバーでの接客に流れてきた。店長以外は全員が時給で働くアルバイトなので、月初に給料日を設けてはいるが、「お水」の世界が長い従業員たちは、日払いを期待して生活する者が多い。「店閉めたらその日の日払いが出ないのが最初の問題。それから、休みが長引けば当然時給も出てないから給料日に家賃払ってる子は大変。閉めた方がいいとは思うけど、正直みんな食べていけないのが分かってるから迷うよ」。

都心部のデリヘルのスタッフは、「女の子たちを拘束する気はないから、稼げるところがあるなら在籍したまま行っていいことになってるんだけど、こんな状況じゃ、よっぽど田舎にでも出稼ぎに行かないと受け入れてくれるところなんてないだろうし、スカウトくんの話だとそれでも(賃金)保証はつかないみたい。とりあえず、家が遠くても自宅待機可能にして出勤できるようにはしてる。お客は少ないけどゼロではない」と話していたし、「今週末閉めるかもしれないと思ってて、出勤時の前借りで暮らしてる若い子たちが食いっぱぐれるから、従業員寮に差し入れする」と言うホストクラブの管理職もいた。

不況や災害時には不屈さと懲りなさを同時に見せる「夜の世界」だが、濃厚接触が多い業態と、夜間の外出自粛を要請する都知事に具体的に例示されたことによって、いつになく焦っている店は多い。都が減収分の一部を支援する方針との報道を見ても、「1000円のワインを15万円で出して成立している店は支援してくれなそう」と苦笑した者もいた。そういった現状は私がわざわざ聞くまでもなく、都のトップに名指しされたその業界にはワイドショーがすぐに取材に訪れ、さぞ大変だろう、と立たされた苦境や政策のまずさを彼らの声として好んで流している。

実際、夜のお店への出入りに対して自粛要請があっても、また、風俗業などで働く親が厚労省の支援金対象から除外されるとの報道があっても、現場で大声のSOSを出す人は少数だ。Twitterなどで抗議しているのは支援者や一般的な意味での政権批判者が多く、末端の現場の人間たちは上記のように、なんとか手持ちのコマを動かして、生き延びる手段を探る。無知というのも特性の一側面であるが、比較的ネットネイティブ世代が増えている現場ではニュースをそれほど見逃してはいない。なんだかんだ大丈夫というのもまた一側面ではあるが、全体として強かで逞しいというのと、逞しい人間だけが集まっているというのは違う。細部は脆く、壊死しやすい。それでも、多くの人が黙ってなんとか耐えようとする。

嫌味を言うつもりではなく、脆い細部にギリギリのところで最後の手を差し伸べているのは、現状では、寮に差し入れをしたり、なんとか店を開けたりする経営者や常連客、あるいは働く者同士であって、国や自治体でないのはもちろんのこと、日頃彼ら彼女らの権利を守ろうとする言論でも、そういった女性らを性的搾取から守ろうとする思想でもない。社会規範にあまり沿わずに生きてきた者が多いその世界では、大声で助けを求めるのに抵抗を感じる者が多いのだ。現場の空気の中にいる者は、はみ出し者の自分らが大声を上げたときに、社会がどのような反応を示すかをよく感じ取っているし、優等生的な選択をしなかった自分らの人生にそれなりの誇りをもっている。

何年か前、風俗で働くとある元AV女優が事情により出勤できずにいたとき、たまたま居合わせた法律関係の仕事をする知人が生活保護などの選択肢を示したが、「うちはそれはもらわない」と一蹴していたのをよく覚えている。見栄やプライドもあれば、国への貢献と国からの恩恵という形で生きていない者たちの流儀もある。自分らの仕事の優先度の低さへの自覚もあれば、鼻つまみ者としての自虐もある。ただ、誇り高き彼らのそういったところに甘んじて、最後の転落を防ぐ安全網の手を離すのだとしたら、それは国家として大変幼稚だと私は思う。

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関連URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/9158156b98bccdb8a54e95dee1dce4dda44fbfec