2020/07/04 11:08
キスはNG、オランダでも「夜の街」が仕事再開
ロックダウンの解除に伴いオランダも「夜の街」が仕事を再開。風俗業界は公衆衛生の専門家による厳格な安全基準に従い、さらに避けるべき体位など安全マニュアルを独自に作成し、万全を期していると話すが―。
オランダ当局の制限緩和に伴い、売春婦のモイラ・モナさんも仕事再開に向け準備している。普段通りのラテックスのコスチュームに加え、新たな規則に従い、レザー製のマスクと黒い手袋を着用した。
風俗業界は、これまでもオランダの厳格な安全基準を守ってきた。それに加えて、業界は避けるべき体位など安全マニュアルを独自に作成しているという。
公衆衛生の専門家は次のように話す。
公衆安全の専門家 デビー・メンシクさん
「顧客と顔を近づけすぎたり、互いの呼吸を感じたりすることのないようアドバイスしている。互いの顔に息を吹きかけないようにするためだ。唾液を交換することになるのでキスもしないように指示している。 唾液を介して感染する可能性がある」
メンシクさんはこうした基準に従っても、風俗の従業員は感染のリスクが高いと指摘している。
アムステルダムの売春街は普段なら大勢の観光客でにぎわっているが、このところ閑散とした状態が続いてきた。風俗の従業員は3カ月半もの間収入減を失い、政府の支援もほとんど受けられなかった。
モナさんは、ロックダウンの間はウェブカメラを使ってショーを配信して収入源としていたが、もう少しロックダウンが長引いていたら、貯金を使い果たしただろうと話す。
今後は注意しながら働くしかないと話す。
売春婦のモイラ・モナさん
「私は病気になっても失業給付は受けられない。廊下でお客の咳やくしゃみが聞こえたら『ごめんね、いま気分が乗らないの』といって追い返すわ。休めば休むだけ、収入が減るからね」
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