2022/05/09 16:04
何年経っても忘れらないセクハラ。キャバクラは何をしてもいい場所ではない
お笑い芸人として活動しながら、キャバクラで働いていた経験のある、本日は晴天なり。
キャバクラではNGなしのスーパーヘルプとして活躍していた彼女が、“レジェンド級常連客”を楽しませるコツとキャバクラ初心者がやりがちなミスを紹介。何を言っても肯定されるけど、なんでも許されるわけではないのがキャバクラなのだ。
間違いを指摘しないのがキャバクラ
私の働いていたキャバクラには、オープン当初から通う歴史の証人、通称“レジェンド級常連客”と呼ばれるお客様たちがいた。
誰にそう呼ばれているかといえば、私が勝手にそう呼んでいただけだ。
レジェンド常連客は、全員「俺が一番古い客だ!」と豪語している。店が25周年なのに35年前から通ってると言うのだ。
私が勤め始めて1年目のころに「俺はこの店に20年前から通ってるんだよ」と言ってたのに、3年目くらいで「俺はこの店に30年通ってるんだよ」と、3年で10年もジャンプアップするのである。
そんなジャンプアップを重ねた結果、店の創業より長く通ってると言い出してしまっていることに、もちろん本人は気づかない。誰も指摘しないで「すごーい!」と言いながらニコニコ聞いている。
キャバクラとは、とても優しい世界なのだ。
本当に自分のことを思ってくれる人は、ほかの場所で恥をかかないように指摘してくれたりするものだが、キャバクラに来る人は、もう指摘してくれる人なんて要らないのかもしれない。
レジェンド常連客の中には、全部乗せのお客様がいた。「全部乗せ」とは嫌な側面のフルコースのことだ。誰かがそう呼んでいたわけではない、私が勝手にひとりでそう呼んでいた。というか、このコラムに出てくるあだ名は、たいがい私が勝手に名づけている。
全部乗せレジェンド常連客は毎回、新人を席につかせるよう要求し、同じおやじギャグを言い、同じ自慢を同じ口調でする。どの話をすれば自分が気持ちよくなれるのかしっかりわかっているのかもしれない。
そもそも同じ自慢話を100回は聞いたであろう御姉様キャバ嬢たちは愛想を尽かして、この全部乗せレジェンド常連客に「NG」を出していたし、全部乗せレジェンド常連客も自慢話に対して反応の悪い古株勢に「NG」を出していたので、自動的に新人の子がつくことが多かった。
キャバ嬢はどうしても合わなかったり、過去に揉めたり、無理なお客さんにはNGを出せる。
もちろん、お客さん側からも同じことができるのだ。
理不尽なお客さんも厄介なお客さんも、お金持ちならお店的には万事OK的な部分もある。
しかし、その全部乗せレジェンド常連客は、ケチだった。さらに、店以外で飲みに行こうとするし、旅行にも誘ってくる。全部乗せたるゆえんである。
ちなみに私は、店の従業員曰く「唯一、誰からもNGが出てないキャバ嬢」だった。
お客さんからも、お店の女性陣からもNGがなかったのである。全部乗せレジェンド常連客からもNGはもらっていなかった。
もしかしたらこうやって私のことを持ち上げて、厄介なお客さんの席につかせるように鼓舞してただけなのかもしれないが……。
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