2022/06/19 15:44
街や家族に亀裂、募る行政への不信 参院選・よどむ民意(3)コロナの傷跡
花のアーチが入り口を彩り、座席を囲むようにコチョウランの鉢が並ぶ。
5月下旬、開店38周年を迎えた仙台市青葉区国分町のクラブ店内は祝いの花で埋まった。新型コロナウイルス禍で開店記念イベントは2年間、できなかった。
「頑張ってたんだね」。久々に顔を見せた常連客のねぎらいに、運営会社社長でママの斎藤由美子さん(61)は泣きそうになった。客の入りはコロナ前の半分程度で、数人だけの日もある。系列店は閉店に追い込まれた。
「悪者にされちゃったから」。コロナ禍で世間は「接待を伴う店」に厳しい視線を向けた。来店を避ける風潮は今もあると感じる。
接待自粛で企業との結び付きが弱まり、余裕を失ったママ同士の付き合いも薄れた。黙って街を離れた仲間もいる。
「残念な別れがたくさんあった。コロナで、いろんなつながりが壊れてしまったような気がする」
国分町通の小さな生花店が昨年5月、風俗店の無料案内所に変わった。
「飲食店と同じ扱いをしてほしかった」。生花店を営んでいた50代の男性は、今も行政の対応に納得していない。
生花店は時短営業や休業の要請対象外で協力金をもらえなかった。売り上げの大半を占めたクラブやキャバクラからの注文は激減。店を続けるのを諦めた。
コロナ前の売り上げより多い額の協力金をもらったという飲食店のうわさをよく耳にする。「政治家も公務員も、一度だって自分の話を聞こうとしてくれなかった」。恨み節ばかりが口を突く。
コロナ禍は家族の間にも亀裂を生んだ。
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