2022/08/17 12:32
ホストにお金を貢ぐため「風俗嬢」になったバリキャリシングルマザーの「絶望的な末路」
女の気持ちを思い出す
「接客に慣れていない感じがとても初々しくて、応援したいという気持ちになったんです。
他のホストと違ってテンプレ通りの挨拶をしているような印象もなく、自分の本心を一生懸命に話してくれているような感じでした」
Photo by iStock
中村さんがリュウセイに抱いた素直な感想だった。
リュウセイの見た目は中村さんのタイプではなかった。
年齢も一回り近く離れている。それでも中村さんの心を掴んだ理由は、新人ホスト、リュウセイの「ホストっぽくないキャラクター」だった。
会話の中で、中村さんの気を使うように「大丈夫ですか? 僕なんかで楽しめていますか?」と声をかけたり、ホストを仕事として選んだ理由を中村さんに打ち明けていたりと、今まで抱いていたホストのイメージとは全く違うリュウセイの人柄に中村さんは興味を抱いたそうだ。
「正直いうと、リュウセイと話していたとき、自分が母であることは忘れていましたし、仕事の休憩時間が1時間しかないことにもとてもガッカリしていました。もしかしたら私はあの時間、少しだけ“女”の気持ちになっていたのかもしれません」
初めて足を踏み入れたホストクラブ。中村さんにとっては、あっという間の1時間だった。
初回ということもあり、料金は3000円ほど。普段の収入から見ても、決して高い出費ではなく、退店後すぐに「通えそう」と中村さんは考えたという。
その日以降、仕事をしていてもなんとなくリュウセイのことを思い出し、もう一度話をしたいと思うようになったそうだ。
徐々に傾いていく生活
中村さんが2回目にそのホストクラブへ足を運ぶまでに時間はかからなかった。
初めて入店してからわずか1週間後には、気になっていたリュウセイのもとへ1人で会いに行っていたのだ。
中村さんが1人で会いに行ったとき、
彼は
「仕事一筋の人に見えたから来てくれるとは思わなかった」
と言ってきた。
「私のことをきちんと覚えてくれていたんだ…この人は自分のことを特別な目で見てくれている」
と中村さんは舞いあがり、嬉しくなった。
そして
「この人を支えてあげたい…」
と思い、ホストクラブに通うようになった。
通うようになって間もないうちは1週間に1度ほど、昼休憩のタイミングで会いに行っていた中村さん。
いつしか5日に1回、3日に1回…と頻度が増え、多いときには週5で通うこともあったそう。
次第に、学校から帰ってきた子どもを夜、実家に預け
「残業だから」
と嘘をついてホストクラブで一晩過ごすことも増えた。
ホストクラブで使うお金も、1回で1万円を超えることが当たり前となり、多いときには一晩で40万円も使うこともあったという。
しかし、そんな生活が長続きするはずもなく、次第に家計に陰りが見え始めた。
「ホストクラブへ通うようになって3ヵ月後くらいに、家賃の引き落としができていないという通知が届いたんです。そこで初めて、家計が赤字になっていることに気が付きました」
ホストクラブでの散財は、いつの間にか生活費をも圧迫する事態となった。それでもホストクラブへ通うことはやめられず、貯金から足りない分を補填しながら生活が続いた。
「あのときはもう周りが見えていませんでした。お金が目に見えて減ってきたとき、一番に不安になったのは、生活や子どものことではなく、ホストに行けなくなることでした。
どうしてもあのホストに会いたかった…。だから、稼げる仕事をしなければと焦っていました」
キャリアを捨てて風俗嬢に
しばらくは不足した生活費を、貯金用の口座から補っていた。
中村さんは、ダメだと思いながらも、このままではいずれリュウセイに会えなくなる、と悩んでいた。
自分が客であることを忘れ、どうすればリュウセイに会えるのか、ばかり考えていた。
「リュウセイにとって、自分は特別な存在に違いないと信じて疑いませんでした。
彼を支えなければという考えしか頭になくて、とにかくお金のことばっかり考えていたんです。彼のお店での順位を上げてあげたい、そのお手伝いがしたい…。
とはいえ、会社そんな急に昇給したり給料が上がるわけでもない。何か稼げる仕事をしなくては…と日々悩んでいました」
ホストクラブにハマってから、実に貯金もわずかになってきた。
子どものために残した貯金がなくなり罪悪感に悩まされることもあった。しかし、その生活費や子どもの悩みよりも、このままではお店へ行けないかもしれない、という思いのほうが強かったらしい。
そこで風俗嬢になろうと決意したという。
「母親の自分」「女性の自分」で揺れる
「女性ですぐに稼げる仕事を考えたとき、風俗嬢しか思いつきませんでした。
キャバクラじゃ、私の年齢的に難しいと思って…。
でも、風俗嬢を選ぶことに抵抗がなかったわけではないんです。
見知らぬ男性たちを相手に性接待をしたことなんて、これまで一度もありませんでしたし…」
みるみるうちに残高が減っていく通帳を見ながら、キャリアを捨てて風俗嬢になるか否かを迷い続けた中村さん。
ホストにどっぷりとハマりつつも、母親の自分と、女の自分の狭間で揺れ続けたという。
しかし、残高が残り数万円になった頃「次の給料まで生活が持たない」と、結局仕事を辞め、デリバリーヘルスの風俗嬢になることを選んだ。
ホストクラブへ初めて足を踏み入れてから、5ヵ月が経った頃だった。
「正直、初めのうちは、風俗嬢としての仕事は本当に苦痛でした。
初対面の男性と裸で戯れて…。何度も「私、何やってるんだろう」って思ったんです。
※詳細は下記引用元サイトをご覧下さい。
関連URL:https://news.livedoor.com/article/detail/22688299/