【F氏、調子に乗って同僚に推しを語りすぎる編】
オキニ卒業ガセ事件から数日。
生還した喜びが大きすぎたのか
F氏は妙な高揚感に包まれていた。
仕事中も鼻歌まじり。
書類整理の手つきも軽やかで、
同僚から
「なんか良いことあった?」
と聞かれるたびに、
(やべ…言いそう)
と内心で踏みとどまっていた。
──が。
昼休みの給湯室。
ふと漏れた同僚Sの一言が、
F氏の自制心を完全に破壊した。
「最近疲れててさ?。なんか癒しほしいわ」
その瞬間。
F氏の背後に天使と悪魔が降り立つ。
天使「やめろ。絶対言うな」
悪魔「言っちゃえ。語れ。今なら聞いてくれるぞ」
そしてF氏は――悪魔に全乗っかりした。
「……癒し?あるよ?めちゃくちゃ、あるよ?」
同僚Sが興味なさげに振り返る。
だがその一瞬の“興味の火種”に、
F氏の語りスイッチが点火した。
「〇〇さんっていう子がいてさ、ほんっとにすごいの!
笑顔がまず天使で、声が柔らかくて、話聞くのうまいし――」
止まらない。
止められない。
気づけば10分間ノンストップで語り続けた。
「……え、誰?その人」
「推し。」
「推しって……アイドル?」
「いや、あの、そのCLASSYの……」
言った瞬間、空気が“無音”になる。
同僚Sは深い優しい目で見つめながら、
「F……いろいろあるよな、大人ってな」
と肩をポンと叩いてきた。
違う、違うんだ。
ただ語りたかっただけなんだ。
妙に同情されるのは違うんだ。
その日の帰り道、F氏は決意した。
推しは語るものじゃない。
心にしまうものだ。
でもその夜、
彼女からのオキニトークの
「お疲れさまです??」
を見て、また泣きそうになるのだった。
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