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2025-11-29 10:55 【同僚Sが興味を持ち“沼勧誘”が始まる編】

同僚Sに“オキニ語り”をぶちまけてしまった翌日。
F氏は気まずさから、出社してすぐSを避けた。

しかし――昼休み。
「よぉ、F。」
Sがトレーを持って真正面に座ってきた。
逃げ場なし。
「昨日のさ…その〇〇さんって人」

F氏は心臓が止まりそうになる。
(引かれてる? 成敗される?
社内に噂回される?
俺の人生ここで終了?)

しかしSは、意外な一言を落としてきた。

「……ちょっと気になるんだけど」
は?

一瞬、時間が止まる。

Sは真顔だ。
しかも、妙に照れている。
「お前があんな熱量で語るからさ。
逆に興味わいたっつーか。
俺もさ…なんか最近疲れてて…」

F氏の脳内で何かが“ポン”と弾けた。

(まさか…勧誘できる…? この沼に…仲間を…?)

F氏の瞳が、怪しく輝く。
その姿はもはや、宗教の伝道師。

「いやほんと、行ってみ? 人生変わるから」

Sは少し身を乗り出す。
「そんなにスゴいの?」

「スゴいどころじゃない!
まゆさんは、天使で、癒しで、
栄養ドリンクで、
人生攻略ガイドで――」
10分語ったあたりで、
Sの表情に“理解不能”より
“興味”が勝ち始める。

「へぇ……まじで?
なんかお前の話、
ちょっとワクワクすんだけど」

(きた……潜在顧客!!)

しかしSは現実的な質問も投げてくる。
「一回いくらぐらいなん?」

「……2万…くらい……」

「安ッ!!!」

Sが椅子ごと跳ねた。

そして食後のコーヒーを飲みながらぽつり。

「……一回、行ってみっかな。
Fの推しってどんなもんか、
見てみたいし」

F氏の心は震えた。

(沼を…! 次の沼を生む瞬間を…俺は見ている…!)

その夜。

誰にともなくつぶやいた。

「〇〇さん…仲間が増えそうです。」

全人類が推しを持つ世界――
その第一歩が、いま踏み出された。
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お店データ
路線(地域) 総武中央線
最寄駅 錦糸町
業種 デリヘル・ホテヘル