オキニのシフトが公開される、その瞬間。
F氏とS氏は、すでに会社の自席でスマホを手にスタンバイしていた。
時刻は12:59。
シフト公開まで、あと1分。
(今日は絶対に負けられない…!)
F氏の指は震えていた。
推し歴は自分のほうが長い。
育ててきたのは自分。
“本命扱いされている気がした日”
だってある。
ここで負ければ、すべての歴史が崩壊する!
13:00ピッ。
シフト公開。
ふたり同時に画面に走る指。
「うおっ…!?重っ…!!」
F氏、思わず声を漏らす。
アクセスが殺到しているのだ。
視界の端、S氏がボソリ。
「F、悪いな…俺、本気で行くわ」
その言葉がF氏の心をえぐる。
(やっぱり戦う気満々じゃねーかッ!!)
画面更新。
空き枠、残り1。
(よし…押せ……押せ……押せ!!)
F氏、予約ボタン連打。
だが――
「はい、取れたっしょ!」
S氏、勝利の声。
その瞬間、F氏の世界が静止。
画面には無情にも、
「予約満了」
の白い文字。
F氏は深く椅子に沈み込む。
(嘘だろ…俺の…まゆさんが……)
職場の空気が何故かスローモーションに見える。
隣で勝ち誇ったS氏が言う。
「いや?Fが言ってた通り、
〇〇さんマジで最高だからさ。
今日もよろしくって言ってくるわ」
刺さる。心に突き刺さる。
(一番言われたくない“よろしく”だ!!)
その夜。
F氏は予約戦争勝利のため、
ネットで研究を始める。
・スマホのタッチ感度を上げる
・回線速度アップのためポケットWi-Fiを検討
・シフト公開時間にアラーム3重設定
・指の滑りを良くするためハンドクリーム厳選
これはもう戦争ではない。
戦い方の“改革”だ。
そして決意する。
(次の公開では必ず勝つ。
S氏なんかに、俺のオキニは渡さん…!!)
F氏の予約争奪バトルは、
いよいよ本番を迎える――。
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