ある日の昼休み。
S氏は、例のごとく上機嫌でカレーを食べながら言う。
「昨日も〇〇さん、めっちゃ愛想よくてさ〜。
“最近よく来てくれますね♪”って。
いや〜やっぱ推しって最高だよな!」
F氏の持つスプーンが、わずかに震えた。
(こいつ……完全に“俺の領域”に土足で入ってきてる……)
最近の予約争奪戦は、F氏にとって地獄そのものだった。
S氏が“秒”で枠を奪い、
F氏は“推し欠乏症”で精神がひび割れかけていた。
午後。
給湯室で二人きりになったタイミング。
静かに、穏やかに、しかし底冷えするような声でF氏は口を開く。
「……S。
お前、最近……めっちゃ行ってるよな?」
「え?まあな。
てかFも行きたいんだろ?
でも取れないんでしょ?ははっ」
その“ははっ”が余計だった。
F氏の眉が、わずかにピクリと動いた。
「……S。
俺は、譲らないからな。」
静寂。
給湯器のボタン音だけが虚しく響く。
S氏、笑いながら返す。
「譲る必要なんかないって。
ただ――
俺も本気で行くから。」
その言葉を聞いた瞬間、
目には見えない火花が、
二人の間で散った。
(こいつ……ついに“同族”として覚醒したのか……)
F氏は深呼吸し、
静かに宣言した。
「じゃあ……勝負だな。
次のシフト更新、絶対負けないから。」
S氏もニヤリ。
「望むところだ。
推しは戦場を選ばないからな。」
昼休みが終わり、二人は席に戻る。
その背中には、
“社会人の小さな戦争”
とは思えないほどの覇気が漂っていた。
そして夜。
F氏は布団の中でスマホを握りしめ、
静かに呟いた。
「……絶対、次は俺が取る。」
シフト更新まであと24時間。
F氏とS氏の静かな戦いが、
ついに幕を開けた――。
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